「臣籍降下」というのは

明治以前なら「源」とか「平」とかの姓氏と「朝臣」のカバネを賜って
貴族に列せしむることだよ。(賜姓降下)
貴族であって百姓や町人ではないから
「臣籍降下」であって「民籍降下」とはいわない。

明治以後なら新しく苗字を名乗り侯爵か伯爵を賜って
華族に列せられることだよ。
華族であって士族でも平民でもないから
「臣籍降下」であって「民籍降下」とはいわない。

女性皇族が結婚によって皇籍を離れるのを「臣籍降下」というのは間違い。
戦後は「民籍」だけで「臣籍」というものがそもそも存在しない
のだから現在の「臣籍降下」という用語は誤用。
正確には「民籍への内親王(もしくは女王)の降嫁」。
ちぢめて「民籍降嫁」とでもいうのがいいだろう。

昭和二十二年の十一宮家の皇籍剥奪も、これを「臣籍降下」というのは間違い。
賀陽宮・東久邇宮の二家に関しては「便乗的皇室離脱(=自主的民籍降下)」
かも知れないが、他の八宮家には「皇籍剥奪」とでもいうべき事件で、
あってはならないことだったし今からでもとっとと元に戻すべきことだ。
むろん本人たちの意志次第では一般国民のままに留まるのはかまわないが
それならそれで改めて「皇室離脱(=民籍降下)」として、キチンとした
手続きを踏んで筋を通すべきこと。