つくる会会長辞任 扶桑社歴史公民教科書 内部対立、副会長も
 扶桑社版の中学歴史・公民教科書を主導した「新しい歴史教科書をつくる会」の
会長だった八木秀次高崎経済大助教授(44)と副会長だった藤岡信勝拓殖大教授(62)が
二人とも十一日までに辞任した。八木氏は「事実上の解任で(藤岡氏に)わたしが追放された」
と話しており、内部の対立が表面化した格好だ。

 八木、藤岡両氏の辞任が決まったのは二月二十七日の理事会。
二人は理事としては会にとどまっている。事務局長の退職も決まり、
後任の会長に種子島経・元BMW東京社長(70)が就任した。

 つくる会によると、発端になったのは昨年十二月の八木氏の中国訪問。
八木氏はこの際、中国の知識人と歴史認識について討論したことが軽率だったと批判され、
藤岡氏も執行部の一員としての責任を問われたという。

 この訪問の内容は八木氏がまとめ、「つくる会会長、中国『反日の本丸』に乗り込む」と題して月刊誌に掲載された。

 八木氏は「以前の韓国訪問は問題にされず、何が問題か分からない。
わたしが自由に動くのが疎ましくなって追放したのが真相だ」と述べ、
藤岡氏は「八木氏は私人として訪中したというが、つくる会会長として行動している。
公私混同が問題になった」と話している。

 つくる会は一九九七年、藤岡氏や西尾幹二電気通信大名誉教授(70)らが中心となり発足。
八木氏は二〇〇四年に会長に就任した。