中学は荒れていた。喫煙、暴力、授業妨害。殺人以外はなんでもありの状態だった。
クラスは、弱肉強食の世界だった。力のある連中が支配する無法地帯だった。
教師は無力だった。必死になって、荒れを立て直そうとしてはいたが、暴力の前に
多くの生徒は沈黙していた。
ぼくは、怖かった。いじめられるのが怖かった。暴力をふるわれるのが怖かった。
しかし、反抗できなかった。体が小さく、運動も苦手なぼくは、格好のいじめの対象だった。
暴力をふるわれた、暴言をはかれた、しかし、教師たちは、ぼくを助けてくれなかった
いじめの中で、卑屈に生きているぼくの心を理解してくれなかった。助けてほしかった。
学校を休んだ。不登校になった。しかし、連中のことを話す勇気はなかった。親に尋ねられたときには
教師が悪いことをその理由にした。
本当は、本当は、助けてほしかったのに、それが言えなかった
中学にはよい印象はない、行きたかった高校にも受験すらできなかった。友人もできなかった。
荒れていた連中のほとんどは、何事もなかったかのように、人生を楽しんでいるようにみえる
じゃあ、被害者のぼくは・・・
今、ネットでは自由だ、人権擁護法案反対、ジェンダーフリー反対、男女共同参画反対
ネットでは、ぼくを馬鹿にするやつはいない、一人を除いては。
しかし、ぼくは、昔のままのぼく、暴力におびえ、友人もいない、夢すら奪われたぼく・・・
                              あるネットウヨの苦悩