>>585では原則のみの引用で実例を省略したので、せっかくだから引用。
佐藤氏が昨年の衆議院総選挙について、プロパガンダ手法の観点から何が明暗を分けたかを分析している、参考にされたし。

1.攻勢法と守勢法
小泉首相は「改革を止めるな」というスローガンを前面に打ち出し、攻勢法を用い、郵政民営化反対派を徹底的に攻撃した、
これに対して民主党は「郵政公社の改革で対応可能」と既成組織の擁護に回っていると受け止められる守勢法をとってしまった。

2.受動法と能動法
小泉首相は岡田克也民主党代表の批判を事実上無視した。対話は成立せず、複数のモノローグが並存するような状態を小泉首相は
あえて作り出し、民主党をその土俵に乗せた。

3.一回法と反復法
小泉首相は「郵政民営化なくして改革なし」というスローガンを何度も繰り返した。これに対して民主党は8項目からなるマニフェストを
対置したが、スローガン的に繰り返す構成にはなっていなかった。

4.抽象法と具体法
郵便局は国民生活に密着していて有権者の具体的イメージが浮かびやすい。小泉首相は、郵政民営化により27万人の公務員が
削減されると強調することで、税金の無駄遣いが一掃されるとの印象を国民に植え付けた。実際は郵政には税金は1円も支出されて
いないので、この論理は誤りだが、「人心に食い入る」宣伝なので効果があった。

5.理性法と感情法
自民党側は小泉首相が感情法で国民一般に訴え、竹中平蔵郵政民営化担当相が理性法によって有識者に説明するという役割分担を行った。
民主党は理性法のみで有識者と国民一般を区別せずに政策を訴えた。