◇官邸「反対派に対案ない」

 首相は1月26日夜、官邸に有識者会議メンバーを招いて会食した。
 「法案提出まではこんなものだ。今は静観していればいい。提出してから国会で説明すれば、
いろんな議論も国民に分かってもらえる」。首相は成立に自信たっぷりで、
心情的には慎重派に近いとされる安倍晋三官房長官を「私も率先して答弁するから、
官房長官もしっかり答弁を頑張れ」と励ましたという。
 政府は2月末か3月初めに法案を与党に示し、3月10日をめどに提出する方針を変えていない。
慎重派が手ぐすねを引く党内論議は最短の手続きで済ませ、国会審議で説き伏せる構えだ。
継承順位まで盛り込んだ報告書をまとめ、余裕のある官邸は「反対派は『慎重に』と言うだけで、
具体的に男系維持のためにどうすべきか詰めていない」(官邸筋)とみているからだ。
 報告書に沿うと、皇位継承順位は皇太子さまに続いて長女の敬宮愛子さまが2番目となる。
首相は1月26日、記者団に「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さまが天皇になられた時に
そのお子さんが男でも認めないということですよね」と具体的な継承方法にまで踏み込み、
反対派をけん制したのはその小手調べだった。
 首相は3日、皇室の意向についても「有識者会議で聞いておられると思います。
賛否両論、十分聞いたうえでの結論なんです」と語った。
 自民党執行部は早ければ来週中にも内閣部会を中心に皇室典範問題の勉強会をスタートさせる。
専門家と意見交換する中で「皇位継承の維持には女系天皇容認しか選択肢がない」との空気を醸成、
改正案提出までに「やむなし」との党内世論をつくりたい考えだ。
 武部勤幹事長は3日、首相官邸に首相を訪ね、「静かなところで勉強し、
自然の覧ャれの中で決まbチていくというbアとが大事だと試vう」と説明。試鰍焉uその通b閧セ」と応じた=B
 執行部内にも皇室をめぐる議論で党内が二分されるのは好ましくないと今国会での処理に慎重論があるが、
首相の決意が固いことから、軟着陸を図るためにも議論を始めざるを得ないというのが共通認識となってきた。
 片山虎之助参院幹事長は同日の会見で「(結論はともかく)冷静に意見集約をしていくことが必要だ」と指摘。
別の幹部は「改正案提出を遅らせれば、かえって政治的になる」と意見集約に期待を示した。
 ただ、現時点で執行部の思惑通りに運ぶ保証はない。武部氏らが党内集約に手間取るようだと、
郵政民営化法案をめぐる激しい党内対立の二の舞いになりかねない。
いずれにせよ執行部は難しいかじ取りが迫られそうだ。【高山祐】

毎日新聞 2006年2月3日 23時19分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060204k0000m010142000c.html