俺も古代史には興味があって
田中卓先生の意見には頷けるところはある。
しかし、今の皇室典範を巡る論議のポイントはこういう問題以前なんだ。
有識者会議なるいい加減な組織が政治主導のもと、
皇族の意見も聞かず拙速にことを進めようとしていることこそが最大の問題。
政治が皇室に介入し過ぎている。
「権威と権力の分離」という「日本の国体」が侵されているのが問題。

そして、田中先生のように長い歴史的視野に立つことも大事ではあるが
今問われるべきは、
この女系論というものが「旧宮家の欠損」という占領下のGHQ施策を肯定した上で成り立っているということ。
田中先生の説を採るというのであれば、日本の主体性をもって旧宮家を皇籍復帰させたうえで
そのうえで堂々と「それでも女系がいい」と唱えればいい。
今の女系論こそ「他に選択肢が無いのだから仕方がない」という卑怯な論法のうえに成り立っている。
あらゆる選択肢が用意されたうえで、堂々と優劣を論じるのでなければ、公平とはいえないだろう。
田中先生も、自分がまさに占領体制との苦闘という歴史の当事者であるがゆえに、
かえってこうした肝心の歴史的事実に気づいていないのかもしれない。
しかし、本来ならば田中先生こそが、このような卑怯な、公平でない議論の状態は最も忌避されるはずである。