つくる会の教科書反対人間の鎖をさらに囲むOFF12
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0678エージェント・774
2005/08/06(土) 01:24:26ID:xE0rPzFFレビュアー: 灰色のアルベリヒ (プロフィールを見る) 横浜市港北区
「つくる会」のHPで部分的には公表済だが実物が出たので早速拝見した。
旧版を「教科書として完成度が低い」と評した愚生だが、その点での多少の改善は認める。
今後、本書に関しては無数のレヴューが寄せられるだろう。
かつ、それが「完全肯定派」と「完全否定派」の「対立」になることは容易に察せられる。
だが、小学生時代から「歴史学」という「学問」に関心を持ってきた愚生は
(最終的には違う「学問」を専攻したが)、これから広げられる「レヴュー戦争」が不毛で、
かつレヴェルの低い議論になるのではと恐れずにはおられぬ。
本書を手にしたら、第二次大戦関連の記述などよりまず冒頭の「はじめに」
の部分を皆さんの持つ「歴史学」のイメージと照らし合わせつつ、
全神経を集中して熟読されることを強く強く望む
(ちなみにこの部分は上記サイトでも公開されていたが、いつの間にか非公開になった)。
つまり、概略「歴史とは過去の事実を知ることだと考えられがちだが、必ずしもそうではない」
に始まる部分。文字数の制限から詳述は出来ぬが、多少なりとも「歴史学」に接した
ことのある方なら、この文章をお認めになることは愚生には到底考えられないことである。
無論、「歴史叙述」のあり方については現在に至るもいろいろな議論のあるところだ。
でも、「歴史学」が「過去の事実」を、それのみを「基礎」とすることを否定する議論は、
他には見られぬ。「過去の人々がどう考えて行動したか(当然、事実誤認を含む)」も
「歴史的事実」のひとつに過ぎない。それをどう評価するかが「歴史家」の仕事だが、
「事実に立脚しない」というのは、無茶であり「近代的歴史学」の完全な否定に他ならない。
「歴史とは過去と現在の対話」(E.H.カー)は中学生には難しいだろうけど、
こんな問題外の教科書で学ぶ若者が可哀想で、これを採択する者の
「歴史学」への無知を強く非難する。なお「教師用指導書」の公刊を強く希望する。
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