本宮ひろ志さん雑誌連載漫画 南京事件で不適切表現 集英社に抗議殺到、釈明へ

青年漫画誌「週刊ヤングジャンプ」に本宮ひろ志さん(五七)が連載中の「国が燃える」
で、南京事件をめぐる不適切な表現があったとして、発行元の集英社に抗議が殺到。
同社は本宮さんと協議のうえ八日、(1)同社が釈明記事を「週刊ヤングジャンプ」に
掲載すること(2)単行本化の際、指摘のあった個所を本宮さんが修正すること−を決
定した。同社によると本宮さんも二点について了解しているという。釈明記事の掲載時
期は未定。
問題になったのは、九月二十二日発売号に掲載された作品。本宮さんはここで「南京で
は、人類が絶対に忘れてはならない日本軍による愚行があった。いわゆる“南京虐殺事
件”である」と口上を書き、「百人斬り」を連想させる場面を含め、旧日本軍の“蛮行”を
描いた。
“南京虐殺”は犠牲者の数やその存在をめぐって、いまも論争の続くデリケートな問題。
また二人の将校による「百人斬り」も、戦意高揚のために毎日新聞(当時東京日日
新聞)が信憑(しんぴょう)性に乏しい話を歴史的事実として報道し名誉を傷つけられた
−として、将校の遺族が同紙などを相手取り慰謝料などを求める訴訟を起こし、係争中。
同社は「本宮さんも編集部も政治的意図は一切ない。南京事件は作品の完成度を高
めるためには避けて通れないものだった。デリケートな問題という認識はあったので、本宮
さんと編集部が慎重に検証しながら漫画化した。しかし検証に反省すべき点があった」と
して、本宮さんとともに再度検証作業を行っていた。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/09na1001.htm