久しぶりの書籍紹介です。
# 最近ネットワークプロパーの仕事ってしてないなぁ・・・。

"Inside Cisco IOS Software Architecture"
著者: Vijay Bollapragada, Curtis Murphy, Russ White
出版: Cisco Press
価格: $55.00 (USA)
ページ数: 222
ISBN: 1-57870-181-3
お勧め度: ★★★☆☆(万人向けではないが、Cisco に興味ある人は必読!)

Cisco IOS の内部構造の解説書です。IOS は業界随一といってよいほどの多機能
ルーティングシステムソフトウェアですが、それぞれの機能がどこでどのように
実現されているか、そしてそれぞれの機能相互の関係も自明ではありません。

従来は、CCO 上の様々な情報の中から自分で機能と構造を把握する必要がありました。
しかし CCIE クラスの人間ならばともかく、初学者にとっては、この作業は非常に
難易度が高いです。しかも学習効率を上げるためには、まずアーキテクチャから把握
するのが非常に効果的なのですが、この情報が散在しているために効果的な学習が
難しいというのが現実でした。

この問題を一挙に解決するのがこの書籍です。これまではトラブルシューティングに
あたり Try & Error を繰り返す以外の手段がそうそうありませんでしたが、
アーキテクチャを把握することで内部での挙動を予測した上で対策を打てるように
なり、さらにはトラブルの事前の把握・対処が可能になるでしょう。メモリの使われ方、
CPU スケジューリングの詳細、各種スイッチング (Process, Fast Switching, CEF etc.)
の詳細な挙動等の情報が満載です。

巻末には A2 版で、各機能間の関係を示したダイアグラム(図)が添付されています。
目の前の壁にでも張っておいて日夜眺めて視覚的に把握・記憶するとよいでしょう。

Cisco Router を触る人はこれくらい知っておきたいね、という内容です。

なお、対象は Cisco Router (25xx, 36xx, 72xx, 75xx, GSR) だけです。
Catalyst 等のアーキテクチャには一切触れられていません。