いわゆる理系コンプレックスを持つ者が、IT業界におけるエンジニアを目指す上で、
本人にとってソフトウェア工学などが一種の鬼門として存在していた場合、
これを回避しつつも「ITエンジニア」というステロタイプな理系像を身にまとうための格好の職業として、
"ネットワークエンジニアと称されたポジション"を目指す傾向があるためと考えられる。


情報系の学部を卒業していない、もしくは基本情報技術者やソフトウェア開発技術者の試験を通過していない者が
こうしたベンダー試験資格のみを所持していた場合は、あらゆる分野における情報処理技術者が共通して踏まえているべき
最低限のリテラシー(プログラミングの基礎やコンピュータ工学の基礎) を持ち合わせていない可能性があるため、
求職者・企業双方において注意が必要である。

シスコシステムズを始めとした営利企業による認定試験やこれらに対応するパソコンスクールも数多く存在し、
とりわけ若年層への就職意欲を刺激した資格商法が成功を収めている業界である
(スクールと中小企業が結託し、受講後に就職支援と称してCCNA保持者を欲する企業に斡旋する、等)。

2008年現在、CCNAやCCNPなどのベンダー資格を所持した即席の作業員は業界において飽和状態であるが、
このように情報処理技術者として 国際水準のリテラシーを備えたネットワークエンジニアは依然として人材不足とされている。