元々IPv4とIPv6で設備が二重化されてコストも二重、さらに殆ど片方しか使われない
と来れば、ネットワーク事業者のほうもIPv6を遠慮したくなるのは分かる。

ただ、じゃあ「IPv6死亡→IPvX」となるかというと、十年単位ではそれはないだろう。
すでにIPv6の実装は多くあるので、もし切り替えざるを得なくなったとしたら、新しくIPvXを
作るよりもIPv6を用いる方がはるかに安い。

将来IPv4のアドレスは必ず(癌のようにゆっくりと、時には自覚症状無く、だが確実に)
足りなくなるので、考えられる未来は三つ。

・IPv6への移行はコストが大きすぎ、IPv4アドレスが希少品として取引されてもなお見
 合わない。IPv6は普及せず、グローバルIPはますます高嶺の花となり、incoming制限
 のためP2Pや自鯖も絶滅、末端利用者のネットワーク自由度はますます制限される。

・IPv6への移行コストが許容範囲に収まる。結果、IPv6接続が提供され、段々とIPv4
 利用率が下がってくる。やがて二重化のコストから逃れるため、事業者はIPv4設備を
 IPv6上のトンネル等に移して存続、現行のネイティブIPv4ネットワークは廃止される。

・電話交換網がパケット交換網に置き換えられつつあるように、パケット交換網とは
 全く違う新しいネットワークが発明され、インターネット自体が役割を奪われる形で
 別のネットワークに徐々に取って代わられる。