http://www.asahi.com/business/update/1004/003.html
電力10社の系列通信会社統合は白紙 調整難航

 電力10社による系列通信会社の大統合計画が白紙に戻った。各社の調整が
難航したためで、来年4月に東京電力系の東京通信ネットワーク(TTnet)と、電力業界が共同で設立した企業向けデータ通信会社パワードコムだけを合併して電力系の基幹会社とし、地方電力系9社とは提携関係を結ぶ緩やかな連合体とする方針だ。
方針転換は、電力業界の通信会社トップの定期会合で決まった。

 電力系グループは光ファイバー網の整備などでNTTに対抗しうる潜在力を
もつ。TTnetのほか、関西電力は大阪メディアポート、中部電力は中部
テレコミュニケーションなど、10電力それぞれが系列通信会社を持ち、
親会社の電力会社が敷設する光ファイバー網を使ってデータ通信や音声電話
などの事業を展開している。

 力を結集するため、99年に東京、関西、中部各電力系3社が出資して
企業向けデータ通信の合弁会社を設立。この会社に電力10社が出資する
形でパワードコムを設立。昨年4月に電力10社は「可能な限り早期に
通信10社を統合する」との方針を決め、パワードコムを核とした
経営統合や合併を検討してきた。

 ところが、各電力系の通信会社がそれぞれ親会社の信用と発言力を背景に
地域での営業を伸ばしていることもあり、調整の過程で各社とも統合に慎重な
姿勢が強まった。合意にはなお時間がかかるのが必至なため、「変化が速い
情報通信分野でこれ以上の時間はかけられない」(電力系幹部)との結論になった。

(06:58)