囲いの外を並んでいると聞こえる彼女の声。全くテレビのままだ。そしてものすごい甘い匂いが一帯を覆う。
自分の番が来る。カバンを預け囲いの中を覗くと羽をはやした妖精がいた。
まず手先から見た。   黒い。我々が日焼けをして得る黒さではなくインド系特有の黒さがあったがそれよりもほんの少し薄い。
顔を見た。まず一番に感じたのは”怖い”。本当に怖かった。一瞬誰もがギョッとするくらいの目の大きさ。
そして嘘のように化粧を塗りたくっていた。
コンタクトとわかっていてもなぜかずっと吸い込まれる様に見つめていた。
そして自分の番が来た。彼女が手を差し伸べながらこちらの目を見、何を言おうか伺っている様子。
目を見ながら握手した。手はまぁ、なんと柔らかく赤ん坊のように薄く華奢で重いものは持った事のない様子が伺えほんとにぷにぷにという言葉がふさわしかった。またなんともこぼれ落ちそうな目。すかさず自分は「今度試合だから応援してくれる?」
今でもはっきり覚えてる「おぉ〜、そうなんだ!(顔全体で表現もしていた)えいえいおっ〜!」
死んだ