2014年夏、ちなみは多治見郊外のスーパーレジを打っていた。

あの夏、2012年夏を思い出しながら・・・

思えば私の人生のピークはあの夏にあったのではないかと。

仕事入りはギャラは二束三文ばかりだったが順調そのもの、オトコ関係も二転三転したものの、
充実していたのである。

「私は女優。」   「A.ヘップバーンが目標です!」  「英語が得意なんです♪  私。」

当時、インタビュでは必ず言っていた言葉を思い出す。

なんて浅薄で傲慢だったんだろうと、思わず自分で赤面するちなみ。

現状(いま)の私は何なんだろう・・・   世界を股に挟み込み女優業に邁進しているはずではなかったのか・・・

言いようのない汚辱感、挫折感が彼女を包む。

思わずカッとなり、老婆のカゴからキャベツを取り出しスキャンすると、
放り投げるように袋に放り込んだ。

                                          〜つづく〜