ちょっと回避リセット根性の3テーマで書いた超短文。字数は700字以下



俺は一流の冒険家だ。いや、既に冒険家というレベルで収まる域ではない。きっとはるか後世まで語り継がれるヒーローになるだろう。
そんなに凄いことをしてるのかって? そりゃあ、凄いことをしてるさ。
国のピンチに颯爽と現れ、砦を落としまくり、城を七つ落として、お姫様を悪の根城から救出する目前なのさ!
死にかけて、おき上がって、また死にかけて、そんなことを繰り返しながらも、俺は何度でも立ち上がり続けた。
今ここに来るまで九十八回も死ぬような目に会って、やっとこここまできたんだ。
他の奴なら、とっくに死んでるか、諦めて帰っちまうのが関の山だろう。
俺は何かずば抜けて凄いわけじゃない。だけど、そんな俺がここまで来れた。それこそ俺が凄い証拠さ。
人間死ぬ気でやればできないことなんぞないって証明だ。
俺は走る。足を止めるわけにはいかない。お姫様を救うため一分一秒を惜しみ、猛ダッシュ。
背の低い黒いのを小さく飛んでよける。こちらにくる赤い飛び回るヤツを踏みつけてやり過ごす。
さけてさけてさけまくり、俺は快調に進み続けた。目の前には、もう悪の親玉の城が目の前だ。
そのとき、突然緑の影が割り込んできた。しかし、この程度でどうにかなる俺じゃない。
俺は冷静にその上を飛び越え―――え? 
えええええちょっと待て何金槌投げてんだお前しかも上に投げてんじゃねえようわまじか当たる当たる当たる……
あれ、当たらなかった。よけれたぜひゃっほ


プツッ


あ、この野郎、リセットボタン押しやがった!?せめてゲームオーバー画面見てから消せよ、このヘタレェェエエ!!
よけれたのに早合点して俺のレジェンドをなかったことにするなああああああ!!!!