第一回 天下一暗黒史的創作発表会
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0110VS朧
2008/12/30(火) 10:06:48ID:aJbfXpY2では僭越ながら私めが御教授させて頂きます。
龍の一族とは3000年前から続く名家の血筋で御座います。始祖は龍から生まれた半龍半人。
龍の血を絶やさぬ様、一族間で血を継ぎ、何時の日か龍に帰る時を迎えるのです」
(……よく喋る女だ。話の内容はよく解らないが、詰まる所は名家の所以たる伝説。聞くに値しない)
退屈し始めた俺の様子を察したのか、朧の口調は僅かに強くなった。
「私も信じては居りません。しかし、一族で高い能力を示した者を『龍の血が濃い』として長に据え、
それを繰り返した結果、常人とは掛け離れた能力を持つ存在となったのは事実です。
東西南北の四家は龍を支える存在。男系の南家、女系の北家、武具の西家、そして知略の我が東家。
我等四家の系図は龍を始祖とし、龍の直系を中心に複雑に絡み合う様は稲妻――」
「御託は結構だ! お前は何をしに来た?」
長話は好かない。俺は単刀直入に訊いた。
朧は額に手を当て俯き、溜め息を吐いた。
「……今、何を言った所で無駄ですか……。解りました。簡潔に申し上げましょう。
これまでの貴方様の戦い振り、拝見させて頂きました。確かに素養はお有りの様です。
しかし、一族を纏め上げるには未だ不足! 私を倒せとは申しません。
一撃入れる事が出来たなら、貴方様の価値を認め、引き下がりましょう。
一族の長の座に就かんとせん者ならば、せめて龍の名に恥じぬ戦いを……!」
倒せとは言わない、一撃入れれば勝ちになる……。侮辱だと思ったが、
朧が放った強烈な殺気は、それが単なる挑発では無い事を物語っていた。
朧は俺に向かって一歩一歩近付く……。その歩き方は奇妙で、歩幅と速度が安定しない。
実力差は不明。こちらから仕掛けるにはリスクが高過ぎた。自然と受身になる。
(射程内まで後……5、4、3――ッ!?)
ドスッ!!
一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
朧は射程外から瞬間移動でもしたかの様に、俺の懐に飛び込み、手刀で気管を潰していた。
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