現代数学の系譜11 ガロア理論を読む16 [転載禁止]©5ch.io
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0583132人目の素数さん
2015/11/25(水) 11:02:30.82ID:WuoQ5wU/(>>582の続き)
ε>0に対して定まる、実数体Rの有理数体Q上の超越基底 S(ε)⊂(-ε,ε) の族Sを
S={S(ε)|ε>0、S(ε)は開区間 I(ε)=(-ε,ε) に含まれる、RのQ上の超越基底}
とする。Sは非可算集合であり、SからSへの全単射が存在する。
[第5段](任意のε>0に対して、S(ε)⊂H(ε) ):正の実数 ε>0 を任意に取ると、
確かに S(ε)⊂H(ε)⊂(-ε,ε)=I(ε) である。
[第6段](任意のε>0に対して、card(S(ε))=c):ε>0とする。すると、超越基底
S(ε) は開区間 I(ε)=(-ε,ε) に含まれるから、実数直線Rの完備性から、S(ε) に
対して、或る有界閉区間 J(ε) が存在して、S(ε)⊂J(ε)⊂I(ε)。そして、有界閉区間
J(ε) には下限 a=inf(J(ε))、上限 b=sup(J(ε)) が存在する。J(ε) は閉集合であり、
J(ε)=[a,b]。ここで、有界閉区間 [a,b] はコンパクトである。従って、S(ε)⊂[a,b]
から、直線Rにおいて、S(ε) はコンパクトである。Heine・Borelの定理から、S(ε) は
有界閉区間である。従って、S(ε) には下限 a=inf(S(ε))、上限 b=sup(S(ε)) が存在し、
S(ε)=[a,b]。ここで、a=b とする。すると、S(ε) はただ1点aからなる実数体Rの
有理数体Q上の超越基底となる。従って、S(ε)∈H は1点aからなるRのQ上の超越基底{a}である。
定義から、{a}はQ上代数的独立だから、aは超越数である。従って、Qにaを添加した体Q(a)は
超越拡大体となる。従って、定義から、RはQ(a)の代数拡大体である。しかし、
card(Q(a))=ℵ_0<c=card(R) から、体Q(a)上超越的な実数は非可算個存在する。
従って、RはQ(a)の代数拡大体とはならず、矛盾が生じる。従って、a<b。閉区間 [a,b]
の濃度はcだから、card(S(ε))=c。ε>0は任意でよいから、任意のSの超越基底 S(ε) の
濃度は、card(S(ε))=c。 (第6段終了)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています