現代数学の系譜11 ガロア理論を読む15 [転載禁止]©5ch.io
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0197現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
2015/08/30(日) 15:46:08.57ID:kC2go6vW「代数曲線に触れる補足 松本 眞 広島大 2009」さわり抜粋
P10
前半の授業で、「どうしてもわれわれは射影代数多様体を考えた
い」すなわち「射影化の必要性」を見た。しかしながら、アフィンスキー
ムの範疇では射影代数多様体を含むものは構成できない(と思う)。それ
は、たとえば次のような観察による。(ラフな考えなので、厳密ではない。)
定理3.15. コンパクトな複素解析多様体X において、X 全体で定義され
る正則関数(すなわち、X ! C なる正則関数)は定数のみ。
ここでは深入りしない。射影直線P1(C) においては、極を持たない関
数が定数関数しかないことは複素一変数関数論の「最大値の定理」から
従う。
そこでわれわれは、「多様体」などがそうであったように、「アフィン
スキームを部品として、貼りあわしてできたものの全体」を考えて、そ
れを多様体の一般化=(一般の)スキームとして定義する必要性にせま
られる。
可微分多様体であれば、「位相空間X」であって、局所的には開球と位
相同型が与えられ(座標)、二つの位相同型(座標)は、重なっているとこ
ろでは(座標間の)「可微分同相を与える」、という定義が可能であった。
スキーム論でも、実はほとんど同じ作戦をとることもできるのだが、
ちょっと複雑になる。なぜ複雑になるのかを説明しようと試みたが、僕の
力量ではできない。
結論からいうと、「位相空間上の環の層」で、局所的にアフィンスキー
ムと同型になるもの、としてスキームを定義するのが最も標準的と思わ
れる。
つづく
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