>>472
基本的に同意だけど、そういう事実関係はドイツ語読めない俺が
林晋のブログ読んだだけでも分かったから、事情をちゃんと説明するのは彼の学問的誠実さかと。
またレビュアは(哲学系の)論理学の本の訳書だと思って読んでるのに
林は数学の論文だと思って論理的に正しければ問題無いと考えているという
miscommunicationがある。

正直、野崎昭弘の「不完全性定理」のほうが
数学的な定理そのものについては百倍分かりやすく説明できている。お勧め。

歴史的経緯の解説で細かい間違いはあるが林晋の本も実は結構細かいミスはある。
www.shayashi.jp/correction-jp.html
心理学者のピアジェとポリヤ(Polya-Szegoとか「発見法」の)を混同したりするのは割と酷い。
BerryのパラドクスとRichardのパラドクスを混同するのも論理学者としては相当痛い。
尤も、そういうミスを公表してちゃんと訂正しているのも誠実さの表れ。

ゲーデルについてはほとんど書いてないが、ヒルベルトの数学観に関しては
日本で一番詳しい本、という感じなんで、ゲーデルについて書けよ羊頭狗肉だろ、
と言われると著者としては哀しいだろうなとは思う。

>>470
ヒルベルトの時代には、実在するのは初等的な対象で
集合は方便に過ぎない論理的構築物である、という見方が支配的だったので。
ゲーデルはほぼ完全に正反対だけど。