志村五郎の信者がなぜいるのかが理解できない。
数学(しかも数論)なんていう大衆とは無縁の分野の専門家なのだから、支持している層も自ずと専門家に限られるわけで、そういう人の発言にはかなりの責任が伴うはずだ。
だから、たとえば書評を書くにもただ単に賛辞を書き連ねるだけではなく、批判的態度・客観性が求められる。
じゃあ、志村さんの出している本がそんなにいい本かと言えば、私にはそうは思えない。(もちろん、論文や専門分野のテキストは別として)
たとえば、仮に世界的数学者が著したという情報をふせたとして、果たして「数学をいかに使うか」(ちくま学芸文庫)を買うだろうか。
書いてあることはなるほど尤もなことばかりだが、普通に学部レベルのテキストを読めば自然に身につくことが書いてあるだけの、200ページ足らずの文庫を1000円も出して買う価値があるのか。
エッセイ集に関しては、買う人は熱烈なファンに限られるだろう。専門外のことについて、ほとんど何の根拠も示さず批判しているし、政治的な配慮にも欠ける。
で、話は戻るのだが、いったいどこから彼の信者は沸いてくるのでしょうか?