>>211-216
一例として指数函数,三角函数をとってみる.
彼等は初等解析において王位を占めるものであるが,その古典的導入法は,全く歴史的,従って偶発的で,すこぶる非論理的と言わねばなるまい.
...古典的導入法が偶発的である所以をも説くことが,解析概論に課せられる迷惑な任務というものであろう.
このような事例は一二に止まらない.
Riemann 積分の解説のためにパルプを惜しむことを得ないのも同様の事情に由来する.
本書を理想的の薄さに止め得なかった他の原因がここにある.