>>148
> >まずは線型代数
> そうかなあ?かなり疑問。

同感。
ことに質問者の>>140はプログラミングやってて圏論に興味もったって(Haskellのモナドあたりかな?)動機なんだから
線型代数→加群→ホモロジー代数→圏論って河内とか岩崎とかの教科書にあるストーリーとは全然別方向だと思う。
圏論の教科書って、書き手の専門によって割と明確に2種類に分かれるんだよね。
それで、百科事典的なのは別にすると、内容的にその双方をカバーしているのはほぼ皆無。
書き手の専門の違いによる2種類ってのは、

(1)代数屋や幾何屋が書いた圏論の本。
これは上のストーリーの延長というか普通のオーソドックスな数学分野向けの教科書。
古い本だとMitchellとかPareigisとか。最近だとLurieの高階トポスのもこちらに属する。

(2)ロジシャン(計算機科学屋)が書いた圏論の本。
これはロジックを圏論的に捉えようってストーリーだから線型代数なんて無関係。
Goldbrattのトポスの入門書はこちら。Asperti&LongoやPierceの本は当然こちら。
清水の本(俺の印象では第1章以外はGoldbrattのレジュメみたいな代物だと思う)もこちら。

ある圏論の教科書が上の2つのカテゴリーのどちらに属するかは簡単に判別がつく。
(2)に属する教科書なら必ず Catesian Closed Categories についての記述が(ほとんどの場合、かなり早い段階で)十分に与えられている。
何故なら、Cartesian-closednessは(色んな見方があるけれど、その一つとして)Herbrandの演繹定理(GentzenのNK/NJでのimplication-introduction規則)を
満たす(あるいは大雑把にはメタ言語での「ならば」と対象言語での「ならば」が対応する)構造の圏論的な特徴づけだからだ。

だけど代数や幾何ではそんな構造はほとんど意味がないから、Cartesian closed categoriesなんて扱わないか触れても極くわずか。

(続く)