>>265
アメリカが日本に対して強い影響力を保持しているというのは
まず事実として認められると思う。しかし、それを一方的な支配関係と
観るのは短絡的なような気もする。国際社会上の事象は必ずしも
ある国家単独による作用のみでは定まらず、複合的、重層的な要因が
非線形に絡み合って出来上がるものだから、アメリカが日本に対して
何らかの事物で依存していることも十分考え得る。
問題はその複雑に絡み合った関係を冷静に把握している人物が、
政治家や官僚といった指導的地位にある者、あるいはそのブレーンの
中にいない、ということだと思われ。
分析なしに自分の一挙一足が持つ意味を理解できるはずもなく、
その場その場のシガラミ、ポピュリズムに合わせている政治家の多いこと。
しかし、だからこそそのシガラミや世論といったバイアスを一度全て除去して
しまうと余りの自由度に堪えかねた彼らは暴発しかねない。
つまり、根本的な問題はやっぱり、国際社会という系を分析できる人的資源、
情報。ただ、これが中々難しい問題で、シンクタンク並み大っぴらにやると、
系そのものに自らが与える波紋が大きすぎて、正確な結果を得ることが
できるか危うい。CIAのような体制がある意味で理想的だが、 果たして
それを制御できるのか。