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「経験則と定理」クンの故国、イギリスの物理学者ウィリアムギルバート
は初めて磁石を体系的に取扱った人物だが、彼の直接的な動機もその研究対象も
東洋から伝わった謎の機械、羅針盤の仕組みの解明なんだよ。
その過程で磁石なる摩訶不思議な物体の性質を突き止める必要が出現し、
その性質を特徴付ける電磁気に単に早くから磁石の一種として知られていた
コハク( ήλεκτρον)の名前を流用しただけ。つまり、ギリシャ人の
発見は彼の「実際的な」研究の何の助けにもなっていない。
語源が起源だというのは一つの姿勢だし、あながち外れた発想とはいえないが、
代数学の語源はアルジャブルでアラビア語の「移項するもの」で、そもそも
英語でコハクを意味するamberもアラビア語由来。その論法だと数学や科学の
かなり重要な部分がアラビア人起源となるがいいのか?
加えて、仮に古代ギリシャ人の発見が近代電磁気学の発達に寄与していたのだと
しても、電磁気学は古代ギリシャ起源とはならない。何故なら、古代ギリシャ人の
その知識は「現代に通用する」ほど一般化していないし、「現代科学の基礎ともなっ」
ていないからだ。よって定義上「科学」ではなく「経験則」となり、所詮、退廃と蒙昧に
溢れた迷俗的な「似非科学」に過ぎず、幼稚でとても起源と呼べる代物ではない、
と確かおまえは言っていた。別に修正はありだよ?