ペット葬祭業者を逮捕 火葬約束の死骸廃棄疑い
2010年4月8日 朝刊

埼玉県飯能市の山林に大量の犬などの死骸(しがい)が捨てられていた事件があり、埼玉県警は7日、
廃棄物処理法違反の疑いで、同県三芳町藤久保、動物葬祭業の元同町議阿部忍容疑者(71)
を逮捕した。
県警は3月末、現場周辺で約100匹の死骸を回収しており、関連を調べる。

逮捕容疑では、3月26日から31日の間に、飯能市坂元の山林に小型犬1匹の死骸を捨てたとされる。
県警によると、容疑を認め「悪いと思いながらやってしまった。火葬業者などへ払う費用を浮かせたかった」と供述している。

捨てられた犬は同県川口市の無職女性(80)が3月19日、阿部容疑者に1万8000円で葬儀を依頼。
犬をくるんだタオルに女性の地元自治会名が書かれており、飼い主が判明した。
阿部容疑者は女性に「火葬する」と約束していたが、実際には行っておらず、県警は詐欺にあたる可能性もあるとみている。

阿部容疑者は13年ほど前から個人で「花園ペット祭典」を経営。
県内や東京都内の客から5000〜6万円程度で請け負っていた。

電話帳の広告には「火葬炉完備」と載せているが火葬設備はなく、業者に依頼していた。
県警が7日に捜索した際、自宅や車には数匹の犬の死骸があったという。

阿部容疑者は1983年に同町議に初当選し、落選期間を挟み、99年までに3期務めていた。