火災 グループホーム全焼 7人死亡 札幌
3月13日5時29分配信 毎日新聞

13日午前2時25分ごろ、
札幌市北区屯田4の2の認知症高齢者グループホーム「みらい とんでん」から出火、木造2階建て1棟248平方メートルを全焼し、焼け跡から入居者7人の遺体が見つかった。
札幌市消防局や札幌北署によると、当直だった女性職員(24)は「ストーブから火が出ている」と119番通報しており、1階居間に設置された灯油ストーブ付近が火元とみて詳しい出火原因を調べている。

同署によると、亡くなったのは60〜90歳代の男性3人と女性4人。ホームには9人が入居していたが、女性1人は外泊中で、出火当時は入居者8人と女性職員1人がいた。
玄関に一番近い個室にいた女性(83)は救出され、けがはなかった。女性職員はのどにやけど。灯油ストーブは24時間、稼働していたという。

個室は1階に5部屋、2階に4部屋ある。出火当時、入居者は各個室にいたとみられる。関係者によると、2階には自力歩行のできる3人が入っていた。
各個室にはカギがかかっておらず、常時開けたままにしてあったという。遺体は1階から5人、2階から2人が見つかった。

◇スプリンクラーなど設置されず
同ホームは運営会社「みらい25」=札幌市、谷口道徳(みちのり)社長(52)=が05年12月、市の認可を受け、オープンした。
市消防局によると、同ホームは消防法で年1回義務付けられている消火器、誘導灯などの点検報告を06年8月を最後に行っておらず、消火・通報などのマニュアル(消防計画)も提出していなかった。
この2点の違反事項について市消防局は08年9月と昨年5月、2回にわたって文書と口頭で行政指導(是正勧告)をしていた。
また、昨年5月の立ち入り検査ではスプリンクラーや火災報知機も設置されていなかった。

現場はJR札幌駅から北西約7キロにある住宅街。
出火当時は風速10メートル以上の強風が吹き、強風注意報が発令されていた。【吉井理記、和田浩幸】