>>541において条件 1) は不要である。そこで改めて命題を述べる。

命題(>>522の変種)
K を実数体または複素数体とし、E を K 上のBanach空間とする。
I を R の開区間とし、U を E の開集合とする。
f: I×U → E を次の条件を満たす連続写像とする。

1) C > 0 があり、任意の t ∈ I と任意の x, y ∈ U に対して
|f(t, x) - f(t, y)| ≦ C|x - y| となる。

2) I×U の各点 (t, x) で (d_2)f(t, x) が存在し、I×U 上で連続である。
ここで、(d_2)f(t, x) は x に関する偏微分である(過去スレ014の833)。

(t_0, x_0) を I×U の任意の点とする。
J を t_0 を含む開区間でその閉包 J~ ⊂ I とし、V ⊂ U を x_0 の開近傍とする。
g: J×V → E を次の条件を満たす連続写像とする。

a) g(J×V) ⊂ U
b) g(t_0, x) = x
c) 任意の x ∈ V に対して写像 t → g(t, x) は
微分方程式 dx/dt = f(t, x(t)) の I における解である。

このとき、J×V の各点 (t, x) で (d_2)g(t, x) が存在し、
(d_2)g(t, x) は J×V 上で連続である。

証明
>>522の証明と同様であるが、g: J×V → E の存在を仮定しているので
f は有界である必要はない。
>>534で使っている補題(>>536)でも f の有界性を仮定していない。
>>525で>>460を使っているが g: J×V → E の存在を仮定しているので
やはり f の有界性を必要としない。
証明終