学生になったばかりのときには、大学のどの学部もだいたい似たように見える。
教授たちはみんな手の届かない知性の壇上にいて、凡人には理解不能な論文を発表している。
でもね、確かに難しい考えがいっぱい詰まっているせいで理解できないような論文もあるけれど、
何か重要なことを言っているように見せかけるためにわざとわかりにくく書いてある論文だっていっぱいあるんだ。
こんなふうに言うと中傷に聞こえるかもしれないけれど、これは実験的に確かめられている。
有名な『ソーシャル・テクスト』事件だ。
ある物理学者が、人文科学者の論文には、知的に見えるだけの用語を連ねたでたらめにすぎないものがしばしばあると考えた。
そこで彼はわざと知的に見えるだけの用語を連ねたでたらめ論文を書き、人文科学の学術誌に投稿したら、その論文が採択されたんだ。