少なくとも、論理的におかしい点を指摘するためだけに、論理とは何かという一般論を語りだしても仕方がない。そんなことするより教科書読めと言ったほうが早いんだから。だからケースバイケースで対処するほかない。
推論を突き詰めていくと「A→Bである。今Aである。したがってBである。」というべき部分で、AやA→Bが抜けていることがある。俗に言う論理の飛躍。その飛ばされたものが自明だから省いたのか、それとも正しくないのか、それをはっきりさせればいい。
(証明というのは「誰にでもわかる」ように説明していくことだ。だから、飛ばすというのは、簡略化という意味もあるが、本来好ましいことではない。)

例を挙げてみよう。
(1)
「患者の肺から菌が検出され、動物に菌を植え付けると結核を発症したから、結核菌が原因で結核になることが証明された。」と言う人がいたら、
健康な人からはその菌は検出されなかったのか?
動物実験からなぜ人間についてわかるのか?
こういう質問をしてみればいい。つまり言明されていないことは何なのか考えて、一つ一つはっきりさせればいい。

(2)
「テレビゲームをしている子供の脳を測定してみたら、脳波がアルツハイマー病人と同じだった!よってゲームは子供を池沼にする!」
これに対しては最初の測定事実について問うよりも、
脳波から脳の状態は完全に決まるのか?
こちらのほうがクリティカルだろう。