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カラン、という涼しい音をたてて、グラスの中で積み重なっていた歪な氷達が列を乱した。
しぃは、気だるそうにストローで氷を弄ぶと、もう一度コーラを口に含んだ。
ほとんど溶けてしまった氷の水分が、コーラの味を曖昧にする。

(*゚ー゚)「別れて欲しいの」

いつもは耳障りだと感じる蝉の声が、何故か一瞬だけ聞こえなくなった。
クーラーの効いた喫茶店の中では感じられない熱風を、何故か感じた。
しぃの表情が、グラスの周りに凝結して出てきた水滴よりも、冷たい。

( ,,゚Д゚) 「どうしてだよ」

ギコは、しぃの目を睨むようにして言った。
しぃはギコを見ようともしないで、まだ氷を弄んでいる。