ある日、aさんがひとつの問題を作っていました。
とりあえずAとBのふたつの封筒を選び、まずAにランダムな金額のお金を入れ、
その後でBにその半額か2倍の金額を入れてみます(どちらにするかはランダムで決めました)。
その上でbさんに封筒のどちらかを手に取らせ(bさん自身に選ばせます)、
金額を確認させた後こう言うのです。
「1度だけ変えても構わないよ。もう片方にはその金額の2倍か半分の金額が入ってる。
どちらにしても、最終的に選んだほうに入っていた分の金額は全て君にあげるよ。」

さて。実はこれと同じことをaさんとbさんは数度繰り返していて、
その度にbさんはおいしい思いをしてきました。ですが人間、欲に際限などありません。
bさんは何とかしてより大きな金額の封筒のほうを手に入れたいと思い、色々試してみました。
残念ながら、外見や持った重さ等ではどちらに多くの金額が入っているかは分からないようです。
なので今回、bさんは期待値を計算して選ぶことに決めました。

bさんの考えはこうです。
今回はAの封筒を先に手に取ろう。ということで、Aに入っている金額を仮に2Xとして計算してみよう。
この場合、Bに入っている金額は4XかXになるので、期待値は(4X+X)/2=2.5Xとなる。
なるほど、Bのほうが期待値が上だな。

というわけで、bさんは「よしよし、Bを選んだほうが期待値からして有利だな」
と考え、実際その通りに行動しました。

さて、この結末はさておき、bさんの考えは本当に正しかったのでしょうか。
理論上、Bの封筒を選ぶほうがAの封筒を選ぶより得なのでしょうか。
理論上どちらが得なのか、そしてもし実際には差がないと考えるなら
期待値に差が生じたのに実際には差が出ないのは何故なのか、お答えください。