量子鍵配送プロジェクトのなすべき課題
スイスの理論グループの主張を要約すれば以下のようになります。
量子鍵配送は結局、量子を用いても完全な無条件安全を達成できず、その安全性を
定量的に評価する方法は以下のような形式になる。
1.安全性の保証は古典系の評価法に類似した形で実施する。
(古典) 真性乱数と多項式時間で区別できない疑似乱数系列は計算量的安全な疑似
乱数と評価する。
(量子) 真性乱数に対応する理想的な量子状態列に対して実際に使用された量子状態列
のトレースノルム差をeとすることが可能であれば、1-eの確率で、適切な鍵共有プロトコル
で配送された鍵の安全性が保証される。
2. 実験系でどの程度まで実現可能かは今後の研究によるが、他の暗号系より優れて
いるためには、eが10^(-20)程度であるとすれば、実現不可能である。

これまで報告してきたように、QKDは認証鍵が必要であるため、鍵を送って従来の暗号に
使用するハイブリッドは無意味であるので、QKD+One time padを目指すことになります。
その際の課題は、前述の安全性の評価の実験的検証とギガビット級の高速化です。
それが実現できないのであれば、現代社会の技術として市場は無いと思います。
これから、Y00の調査を開始します。