暗号数学について語ろう。ROUND 3
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0355132人目の素数さん
2007/08/18(土) 10:27:05個人的には全ての暗号は数理のみで構成されることが望ましい。
この立場から暗号の安全性証明の基準を再度まとめると、教科書的ですが以下のようになると思います
計算量的評価
1. 現在知られている攻撃に対して安全性が証明できる。(いつか、別の攻撃の出現があり得るので、
これで安全性証明可能な暗号と云うことは避ける)
2. あらゆる数理的な攻撃に対して安全であることが証明できる。(シード鍵の全数探索では解読可能であるが、
シュートカットは存在しない)。また、鍵の候補は絞れるが、それ以後は全数探索以外の解読が不可能を証明できる
(定量的安全性が保証できる)。いずれかのとき安全性証明可能な暗号という。
情報理論的評価
1. シード鍵の全数探索でも鍵が一意に決定できない。無限の計算資産でも解読できないことになる。
上記の定量的評価は以下のように行われる。
(あ)ある有限の平文までは、解読できないことを保証できる能力の暗号
(い)いかなる長さの平文も、解読できないことを保証できる能力の暗号。
数理による暗号では、計算量的評価において1のケースが限界とされている。
この限界を克服するために物理法則に頼ろうとするのが、物理的暗号である。
(1) 量子鍵配送(BB84)+One time pad
(2) 量子ストリーム暗号(Y00)
前者は情報理論的評価の(い)の能力を目指す。なぜなら暗号化はOne time padであるから。
ここで、鍵を有限にしたら安全性は無くなる。後者は有限の長さの鍵しか持っていない。したがって、
普通の共通鍵暗号と同じ構造と考えて良く、計算量評価の2と情報理論的評価の(あ)を目指している。
前者は実用性がないので、ご自由にであるが、後者はAdvantage creationという新概念を導入しており
要注意である。両者とも、主張が正しいとして、なぜ数理でできないものが物理でできるのか。
数理的な暗号の信奉者としては、分析したくなるのは自然である。願わくは、これらが必要なくなる
数理的な暗号を作りたい。
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