>>377
Rを環、f,g∈Rに対し、f=hg となる h∈R が存在するとき、
「fはgの倍元である」「gはfの約元である」といい、g|f と書く。

・uはfとgの公倍元である ⇔ f|u かつ g|u
・vはfとgの公約元である ⇔ v|f かつ v|g

・uはfとgの最小公倍元である ⇔
 uはfとgの公倍元、かつ fとgの任意の公倍元u' に対し u|u'

・vはfとgの最大公約元である ⇔
 vはfとgの公約元、かつ fとgの任意の公約元v' に対し v'|v

fが何らかの倍元ならば、g=af(aはRの単元)と書かれる全てのgもそうである。
約元などについても同様。要するに、約元や倍元について考える際は、
単元倍の違いは同一視して構わない。

ところで、Z[x]の単元は±1、Q[x]とR[x]の単元は0以外の全ての定数、なので
(x-2)(2x+3).が何らかの最小公倍元になっているとき、
Z[x]上で考えるならば-(x-2)(2x+3).もそう、Q[x]かR[x]上でなら
k(x-2)(2x+3) (k≠0)も全てそれに該当することになる。