ボルツァノはカントの「もの自体」に異を唱えるところから
出発して些か急進的な社会哲学に達したが、
数学的無限に関する考察はボルツァノの哲学の一部と考えられている。
ヒルベルトの幾何学に対する思想はカントの空間概念に
影響を受けていると思われる。哲学的思索のみによる空間概念の
把握がナイーブなものにとどまらざるをえないとはいえ、
右手と左手が決して重ならないという指摘は
メビウスらによる空間の向きの概念の発見に影響を与えていると思われる。