現代音楽板から来ました。
音楽に「通論」が出来たっぽいのは、まず調性音楽の和声通論です。
(それ以前にも対位法的な話題をまとめた書籍などもあったようですが)
ラモーという方が和音や根音を認め、以後急速に広まり、現在よく聴く音楽は
この和声通論をもとにして作られています。

そして、クラシック畑の作曲家はその通論に限界を感じ始め
少しずつルールをはみだした音楽を作り出し
調性音楽と対義にあたる無調と呼ばれる音楽を作り出すようになりました。
調性音楽のキモは「中心となる音の存在」であり
シェーンベルクという作曲家がその音をなくしてしまうことで
なんかわけのわからん音楽を作り出すことに成功しました。
理論の内容としては、
�@音楽でよく使われる12個の音程をそれぞれ1回しか使わない音の順列を作る
�Aその音列の順列を逆にしたり、進む音程の進行方向を逆にしたり、それらを合わせたり
(数学でいう逆裏対偶です)したりした音の素材を基に音楽を作る
みたいなものです。
音楽に、本当に初等な数学が使われたのはこの頃が初めてで、これ以後
リズムや音量などもパラメータにしたり(トータルセリエリズム)黄金比分割を時間経過に導入したり
行列を使ってみたり、集合を使ってみたり、音響に着目した音楽を作ったり、などなどですが
実は現在においても、いまだ音楽は数学の基礎部分しか吸収できていないのです。

音楽はシェーンベルク以後、数学や物理や民族、政治やロマン等を吸収しながら
ひたすら「前衛」を突き進みましたが、現在「前衛は終わった」と言われています。
現在、クラシックの楽器編成で音楽を書く作曲家は「いかに技法ありきであるか」
などに着目しながら書くタイプもありますが、実際使われてる技法は上で述べた程度のものです。