λを奇素数としたとき、有理数体上の多項式 1 + X + ... X^(λ-1) の
既約性をそれよりやや一般的な命題の特殊な場合として証明するため、
整数 n > 0 に対して方程式 X^n = 1 を複素数体で考える。

X^n = 1 の根全体は乗法に関して位数 n の巡回群 G となる。
G の位数 n の元を X^n = 1 の原始根と呼ぶ。
原始根は φ(n) 個ある。ここでφ(n)はEulerの関数である。
つまり、集合 {1, 2, ..., n-1} に属す元のなかで n と素な元の個数である。
ζ_1, ..., ζ_r を原始根の全体とする。ここで r = φ(n) である。
Φ_n(X) = (X - ζ_1)...(X - ζ_r) とおく。
Φ_n(X) を指数 n の円分多項式と呼ぶ。