小説家というものは作品のアイディアをどこから得たかということは
語れない場合が多いのではないだろうか。特にそうすることによって読者が失望する
おそれがある場合には。ふと思ったのだが、この物語を人間関係のドラマとして
とらえたとき、この話の設定はあるいは「ターミネーター2」をヒントにしたのではないか
とも思えてくる。特異な世界の住人が、父を持たない少年とその母との交流の中で、いつしか
少年にとって父の役割を演じだすというのは実に共通の展開ではないか。