横幅を測ったら5m、奥行きは10mあった。面積は50m2だと計算できる。
人が整列しているとき、横に数えると5人、縦に数えたら10人。長さと
同じように、5×10=50と計算するのに、答の単位が「人」のままである。
どうして「人^2」にならないのだろう?

 前から見て、5人が横に並んでいる。横に回って見ると、10人が並んで
整列している。これで、5×10=50という計算をする。これは50人いるだ
ろう、という推論だ。どうして推論かというと、5人の後ろにすべて10人
いるだろう、という仮定をしている。
本当にそうなのか、ということを調べるためには、上空から見なければな
らない。これはこの世が3次元だからだ。
 前から見たら1人だった。横に回って見ても1人だった。上から見ても
1人だった。ここで、初めて1人の存在が確定できる。
 しかし、今回は面積と同じように人数を数えている。したがって行と列
だけに限って、つまり2次元で話をしよう。前から見て1人、横から見て
も1人。だから1×1=1で1人の存在が確認できる。
 では、前から見たら5人だったが、横に回ってみたら0人だった、とい
う場合はどうか。
 人間ではなく、ぺしゃんこの板に描かれた人間の絵か写真が5つ並んで
いたのである。この場合、5×0=0で、人間が1人もいないという計算
になる。
 つまり、このような数え方をしているとき、1人、あるいは1個という
のは、既に2乗になったうえでの単位と考えることができ、前から見たと
きに「1人いるらしい」という認識の単位は、「人の2乗根(ルート人)
」つまり、「人^(1/2)」という単位でしかない。
 面積を把握しようとしているとき、長さを測っているのと同じである。
矛盾はない。