>>766
> Bourbakiと出会わなくてもGrothendieckは自分であのアプローチを
> 編み出したとでも?

はい。グロタン自身が『収穫と〜』で明白にそう書いています。

C'est pourtant la l'approche que je pratique d'instinct depuis
mon jeune age, sans avoir vraiment eu a l'apprendre jamais.(p.502)
出典:http://math.jussieu.fr/~leila/RetS.ps  

大意:このアプローチ(ブルバキのメンバーの多くが採用している
アプローチ)は、誰かから習ったわけではなく、若いころから本能的
に使っているものである。

ここで、ブルバキのメンバーの多くが数学研究のために使っているアプローチ
と同じアプローチ(満ちてくる海のアプローチ)を誰からも教わることなく
身に付けていたと書いていることが重要です。グロタンはブルバキのメンバー
の影響でそうしたアプローチを学んだわけではないのです。

それと、ヴェイユやセールも陰的(女性的?)なアプローチを取って研究を
進めていたかも知れませんが、ブルバキの『数学原論』や『EGA』はちっとも
陰的ではなく陽的(男性的?)なことにもご注意ください。「ブルバキ的」
というときに『数学原論』的という意味でしたら、それはグロタンの
(研究のための)アプローチとは異なります。