哲学を馬鹿になさっているようですが、プラトン、ソクラテスの昔には数学と
哲学は幾何学においてかなり近いところに位置していたわけですよね。それが
フッサールの現象学を経て、カントあたりから両者の距離が遠ざかっていったのが
数学=哲学史的な歴史的事実だと僕も思いますし、ゲーデルの不完全性定理の
牽強付会とも言うべき皮相な理解が文系サイドに蔓延し、フランス現代思想を
リードした所謂ポストモダニストたちが「知の欺瞞」を振りまいた現在、哲学を
軽蔑する理由はよく分かりますが、しかしヴィトゲンシュタインやラッセルのような
数理論理学を追及した分析哲学者たちや、文学者サイドにもポール・ヴァレリーのように
デカルトを通じて数学に対して愛情を持つ知識人がいたことを考えれば、理系・文系の
カテゴリカルな弁別など小さなものに思えます。要するに数学をメインにして哲学的
教養を持てばいいだけの話ではないでしょうか。