主定理の証明にギャップがあるという話だ。だがそれで何もかも無価値に
なるというわけではない。実際、代数学賞の受賞理由で件のプレプリに
ついて言及しているが、その評価は間違ってはいない。

「さらに、数年前からは、谷山ー志村予想についてのワイルズの結果を
ヒルベルト・モジュラー形式に拡張することを試み、これについても著しい
結果を出している。とくに、テーラー・ワイルズの方法を公理化した可換環
論的手法は強力であり、すでに多くの研究者によて利用されている。」