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ゲーデルの考え。

ゲーデル 竹内外史著 日本評論社
pp.178-179
もしこの世界が理性をもって構成されており、意味をもっているとするならば、
来世の再会は存在するにちがいありません。なぜならば、自分自身の発展および
人々との関係に無限の可能性をもっていながら、その千分の一も達成できない
人間という存在を創るということに、いったい何の意味があるでしょうか。
それはちょうど細心の注意と莫大な費用をかけて家の基礎を作り、それからそれを
無駄にしてしまうようなものです。しかし、この世界が理性をもって構成されていると
信ずる理由があるでしょうか? 私はあると信じます。なぜならば、この世界は決して
混乱したものではなく、またどうでもよいというものでもなく、自然科学が示している
ように、いたるところに整然とした秩序があります。秩序というのはまさしく理性の
一つの形態です。

p.183
私は宗教のなかには一般に信じられているよりはるかに多くの理性があると信じています。
もっとも教会のなかにはありませんが。しかしわれわれは若いときから、学校で、
悪い宗教教育によって、また本や経験によって、そうでないと偏見をもつように教育
されています。