佐々木力にきく
http://tron.um.u-tokyo.ac.jp/tachibana/hatachi/sasaki.html
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佐々木力(ささきちから)
科学史家。一九四七年宮城県生まれ。一九六九年東北大学理学部(数学専攻)卒業、
のち同大学院を経て、プリンストン大学Ph. D.(歴史学専攻)。
現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に、「科学革命の歴史構造」、
「生きているトロツキイ」、「科学論入門」、「学問論―ポストモダニズムに抗して」
など多数。
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佐々木氏は宮城県と山形県の県境、仙台平野の奥まった地域の農山村、
小野田町に生まれた。全国有数のブナの森をもつ標高一五〇〇メートルの山がある、
自然に恵まれた東北の典型的な貧しい町であった。父親は建築大工の棟梁、母親は、
若い時代は製糸女工、のち農業をしながら家事に従事していた。

「今でも自分のベッドや本棚は自分で作ったものを使っていますが、
小さい頃から大工仕事が得意でした。父親の仕事について回ったり、
家の修理をしたりしていました。手先が器用だったので、
父親は父の跡を継いで私が建築大工になることを期待していました。
私自身も、父のもとで大工の徒弟修業をするか、兄のように工業高校に
進もうと考えていました。」

しかし、佐々木氏は建築大工にも、兄たちのように工業高校に進学する
こともなかった。