(つづき)   しかし、出題の条件に合うように正六角形を折ると、
頂点は他の辺には付かないため求める角が存在しなくなり、科学的に実在しない
状況が設定されていた。また、「偶数匹の生物Aは、一晩で半分の数の生物B
に変身する」など不必要に非科学的な例を挙げる問題や、条件設定を示す問題文
が複数の意味にとれる問題も目立った。こうした問題について、芳沢教授は
「当然ながら、自然界に一晩で数が半分になる生物は存在しない。偶数個の赤い玉を
一晩で半数の白い玉に入れ替えるといった内容にすれば、不自然ではないのに」
と指摘する。昨年末に発表されたOECD(経済協力開発機構)などの国際調査で、
日本の子供は問題文などの読解力が大きく低下し、先進国の平均並みとなっている。
芳沢教授は「たとえ算数であっても、科学的に正しい設定と正確な日本語を使うべきで、
教育的配慮を欠いてはならない。問題の文章にはもう少し気を配ってほしい」とし、
科目の内容だけにとらわれず、学習内容全体を見渡した問題作成を求めている。
(産経新聞) - 6月14日10時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050612-00000000-san-soci