昨日、公園でKingを見た。 蒸し暑いせいか、薄汚れた白いTシャツにジーンズという

出で立ちだった。 Tシャツの袖からは、トリガラのような細い腕が姿を見せ、青白い

顔とともに精神的にも肉体的にも不健康な印象を与えた。 そこへ、何の変哲もない

雑種の犬の散歩にやってきた少女がKingの目にとまった。 驚くことに、Kingのその

爬虫類のようにぎらぎらとした目は、少女の子宮から、雌犬の子宮へと向けられていた。

彼は、近年、数学的対象を哺乳類全般にまで一般化し、最近は最新の研究に集中して

いることを思い出した。 震えながら雌犬にまたがるKing、泣き叫ぶ少女。 通行人に

取り押さえられたKingの邪悪な目は、新しい定理の証明に失敗した挫折感が漂っていた。