「不思議の国のアリス」がリッデル姉妹のために語られたのは
1862年7月4日のことであったが、出版は1865年である。
この3年間、あの刻明な記録狂であったキャロルが一切日記を遺していないのである。
この間にアリス・リッデルに宛てたであろうおそらく夥しい量による手紙は
「不思議の国」の出版直前にアリス・リッデルの母親の手ですべて焼却された。
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破綻の瞬間は、物語のアリスが物語の中でハートの女王に言ったように、現実のアリスが
ドジソンが一介の30男の数学教師にすぎないではないかと断言したときに
訪れたのかもしれない。