かつて多数の面積器を組み合わせた微分解析機というアナログ計算機があった。
ヴァネバル・ブッシュ製作の MIT の機械(1930 年)が最初らしい。院生時代
のクロード・シャノンはこの機械を操作していた。シャノンの修士論文(1941
年)は、微分解析機によって生成される関数と多項式係数の微分方程式の解と
して得られる関数の原理的な同値性の証明であった。ブッシュの製作論文(1931
年)は詳細を極めており、精密機器の製造と調整に関して一定の技術水準があ
れば類似品を作るのは困難ではなかったのであろう、東京理科大学近代科学資
料館に清水辰次郎研究室の国産機械(1940 年頃)が展示されている。同種のも
のは戦艦大和にも搭載されていたそうである。