谷川晴美さん:1964年滋賀県生まれ。
       京大修士課程→東工大博士課程→名大助手

数蝉1997年10月号より
・・・・いま、この歳になっても、心のどこかで「いつか王子様が・・・」と思っている
ことは否めない。・・・・できることなら、数学の才能に非常に恵まれている(以下、
『数学ができる』と略する)人がいい。・・・・もちろん、「数学のできて容姿端麗」
な人がいればそれに越したことはないが、そんな人がいたら、世の中の女性が放
っておくわけがない。すでに「売り切れ」であろう。そこで、「ものすごく数学
ができるけれども、とんでもない不細工」な人と「とてもハンサムだけども、数
学がいまいち」な人がいたとしよう。皆さん、どう思います。・・・・数学のすごく
良くできる人と毎日一緒にいれば、さぞやいろんなことを教えてくれることだろ
う。・・・・

数蝉1997年11月号より
・・・・私は今、体調不良等のため満足に数学ができません。なんとか立ち直ろうと
するのですが、なかなかうまくいきません。・・・・そんな中で、立ち直るためにも
っとも心強い頼りとしていた、そして、これから数学の研究生活を続けていくな
かでもっとも重要と思っていた信頼関係が跡形もなく崩れ去ってしまったような
気がして目の前が真っ暗になった・・・・研究の上で頼れるもののないことは辛いこ
とです。正直言って、不安で不安でたまりません。・・・・

数蝉1998年1月号より
(1997年10月1日に建部賢弘賞受賞)
・・・・これは若手研究者を対象とする賞で、私は現在33歳であるから、年齢的には
ぎりぎりの線であろう。・・・・三人の数学会賞[秋季賞]受賞者が皆、私より若かっ
たからである。・・・・祈りを糧として生きていこう。私は大好きなBon Joviの歌を
思い浮かべた。"We've got to hold on to what we've got....it doesn't make
a difference if we make it or not." ・・・・