#p036 (Chap02: マシュウ・クスバートの驚(おどろ)き)
>彼の頭にあるのはマリラのことでも自分のことでもなく、ただこの子がどんなに失望するかということだけだった。
>こどもの目からあのよろこびに輝く光が消えると思うと、


#p038 (Chap03: マリラ・クスバートの驚(おどろ)き)  人人人人人人 spark
>「まあ、なんということだろう!」マリラは言った。
>この話がとりかわされている間、こどもは黙(だま)りこくっていた。いきいきとした光は顔からあとかたもなく消えて、
>二人のほうをかわるがわる見ていたが、突然(とつぜん)、話の内容がすっかりつかめたらしく、
>大事な手さげかばんをとり落とすと、ぱっと一歩とびだし、手を組み合わせて叫んだ。

>「あたしをほしくないんだ。男の子じゃないもんで、あたしをほしくないんだわ。やっぱりそうだったんだわ。
>いままでだれもあたしをほしがった人はなかったんだもの。あんまりすばらしすぎたから、
>ながつづきしないとは思ってたけれど。あたしをほんとに待っててくれる人なんかないってことを知ってるはずだったんだわ。

>「さあさあ、べつに泣く必要はないんだよ」
>「ありますとも」こどもはすばやく頭をおこした。見ると顔は涙(なみだ)でよごれ、唇(くちびる)はふるえていた。
>「小母(おば)さんだって泣くわ。もし、小母さんがみなし子で、これから自分の住む家になるのだと思うところへきてみたら、
>男の子じゃないからいらないのだってことがわかったら、きっと泣くことよ。ああ、こんな悲劇的なめにあったことないわ」